『愛と誠』とは

1973年から1976年まで「週刊少年マガジン」で連載された、原作・梶原一騎、漫画・ながやす巧の大ヒット学園青春漫画。1975年には講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞。ヒロイン・早乙女愛と不良少年・太賀誠との壮絶な【純愛】を描いた、不朽の名作です。

作者紹介

原作 梶原一騎

漫画原作者、小説家、映画プロデューサー。本名は高森朝樹。1966年に『週刊少年マガジン』で原作を担当した『巨人の星』で名をあげる。その後も、『あしたのジョー』(高森朝雄名義)、『タイガーマスク』『赤き血のイレブン』『キックの鬼』『空手バカ一代』『侍ジャイアンツ』など多くのスポーツを題材とした作品を発表。1973年から連載を開始した『愛と誠』では純愛をテーマにドラマや映画化され、一大ブームを巻き起こした。

漫画 ながやす巧

1949年1月4日、長崎県生まれ。漫画家。ちばてつやの漫画『ちかいの魔球』を読み漫画家を志す。貸本劇画作家として活動後、1966年に『男になれ』で商業誌デビュー。デビュー以来アシスタントをまったく使わない主義で、すべて自らでペンを入れる。浅田次郎原作の『壬生義士伝』(発行・ホーム社 発売・集英社/全13巻)を執筆期間20年かけて完結させた。『愛と誠』のほか『Dr.クマひげ』(原作・史村翔)『沙流羅』(原作・大友克洋)など多数の名作を発表している。

ストーリー

春に小学校入学を控えた、早乙女財閥の令嬢・早乙女愛。
愛は信州・蓼科高原の別荘へスキーにきていた。
滑りに自信のある愛がひとりでスキーをしていると、
誤って危険な魔のスロープに迷い込んでしまう。
「たすけて…」
その時! 自らの危険も顧みず、ひとりの少年が
自分の体を盾にして、愛を救う。
しかし、愛のスキー板は少年の額に衝突、
血まみれの重傷を負ってしまった──!
その少年の名は、太賀誠。
額から血を流しながら誠は
「このことは秘密だぞ。女のためにケガしたなんてカッコワルイ
じゃねぇか!村の青年団に知らせといてやらあ~ッ‼」
と言い去っていった。
その後、愛は無事救助されたものの、
それから一度も蓼科高原に足を踏み入れることはなかった。

中学3年生になった愛は、
数年ぶりに蓼科高原へキャンプに来ていた。
そこで目にしたのは、地元の不良と
東京の不良との派手なケンカ。
地元不良グループのリーダーの額には、大きなキズ跡が!
そう、彼は魔のスロープで愛を救った太賀誠だった──。

ストーリー イラスト

人物紹介

  • 早乙女 愛イラスト

    早乙女 愛 東京の名門・青葉台学園中等部の3年生。秀才にしてスポーツ万能、生まれもってのエリート美少女。中等部だけでなく高等部の生徒からも熱い視線を贈られる。幼いころ、信州・蓼科高原のスキー場で魔のスロープに迷い込み、太賀誠に重傷を負わせた過去をもつ。

  • 太賀 誠イラスト

    太賀 誠 蓼科高原の愚連隊のボス。フーテン・タイガーの異名をもつ不良少年。幼いころに魔のスロープで愛を助けたものの、その時のスキー事故のケガにより、額に三日月のキズを負う。ケンカで少年刑務所送りになるところを、愛の父親の力で免れ、青葉台学園高等部に転校してきた。

  • 岩清水 弘イラスト

    岩清水 弘 青葉台学園中等部3年生。愛のクラスメイト。学園きっての秀才ながら、腕力はからっきし。「早乙女愛よ 岩清水弘はきみのためなら死ねる!」と愛を見守り、無償の奉仕をする。

『愛と誠 完全版』扉絵リブートアーカイブ

連載から50年、失ってしまった『愛と誠』の扉絵を、 『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』でおなじみの漫画家・藤原カムイ氏が渾身のドローイングで復元。 ついに「全扉絵の完全復活」が実現しました! 復元作業中の動画と藤原カムイ氏のインタビューをここに掲載です。

藤原カムイ インタビューはこちら!

更新履歴

  • 2023.11.6 【更新情報】藤原カムイ氏による扉絵リブートアーカイブ公開!
    藤原カムイ氏スペシャルインタビュー公開!
  • 2023.10.16 【更新情報】サイトを公開しました。

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